武漢オプティックバレー、光ケーブルの完全国内生産めざす
中国国際放送局傘下の国際オンライン(CRI Online)の主催により、外国人記者の湖北省武漢市取材ツアーが5月27日から30日まで行われました。
取材団は29日、武漢市内南東部に位置する武漢東湖新技術開発区を訪れました。同地は1991年に北京市の中関村(中国のシリコンバレーとして知られる)に次いで、中国で2番目に認定された国家レベルのハイテク産業開発区で、光ファイバー製造をはじめとする光通信などを基幹産業としていることから「オプティックバレー(光谷)」とも呼ばれています。
一行はまず、国内最大の光ファイバーケーブル製造企業である長飛光繊光纜(YOFC)社の工場を見学しました。同社の光ファイバーケーブル生産量は世界第2位となっており、2013年7月21日と2018年4月26日に習近平国家主席視察に訪れたことでも知られます。
続いて訪れた烽火通信(Fiber Home)社は主に通信に関するソフト面の研究開発に力を入れており、都市交通や天候といった情報の伝達や顔認証技術によるスマートシティづくりに貢献しています。
また、同社でも業務全体の30%は光ファイバーケーブル製造を行なっています。インタビューに答えた担当者は「光ファイバーケーブルの材料となるプリフォームの調達は、以前は日本、アメリカ、イタリアからの輸入に頼っていた。しかし現在は自社での製造も可能となっており、輸入を継続しながら自社生産能力の向上を進めている」と話しています。
▲長飛光繊光纜(YOFC)社の工場
▲長飛光繊光纜社で担当者からの説明を受ける記者団一行
▲完成したケーブルの検査の様子
▲烽火通信(Fiber Home)社の外観
▲烽火通信の安全、交通、観光に関するスマート技術の展示
▲烽火通信社製の光ファイバー材料(プリフォーム)
一本で8000kmのケーブルが製造できる